どうか、世界を愛せますように。

 

 

6月29日、このお知らせを見て、久しぶりにワクワクドキドキしながらチケットを買いました。

7月11日。土曜日。配信を観ました。

 

Happily Ever After』、凄かったです。

観終わったあと暫く目の前で繰り広げられていた世界が頭から離れませんでした。

感想をブログに少しづつ綴っていたのですが、未完成のまま配信期間が終了してしまいました。

そんな中、配信から3週間経った7月30日から3日間、なんとアンコール配信がスタートしました(歓喜)!!

 

また夢の中のあの世界へ行ける!!みんなに会える.......!!

という事で『Happily Ever After』の好きな台詞、歌詞をかいつまみながら感想を書きました。

単なる備忘録的なものです。

 

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◆Story

夜を愛し、願いを込めて眠りに入る少女。
イマジネーションの力でどこへでもいける彼女にとって一つだけ叶わないのは、彼に触れることでした。

TOHO MUSICAL LAB. の公式サイトのあらすじ、めちゃくちゃときめきませんか??

 

  • 物語は食事後に食器を重ねたままにする父親とそれを好まない母親、一緒にいる時間が増えたことで起こる家庭のいざこざから始まります。ピアノの音と共に舞台上に現れたのは踊り子rikoさん。両親の言い合いから耳を塞ぐようにして蹲ります。そこに現れた一人の少女(生田絵梨花さん)はそんな想いを日記に綴ります。

 

“夫婦、家族、好きな人同士。一緒にいる時間が増えることは幸せなことのように見えるけど、二人を見ていると どうやらそうじゃないみたい。”

今の世界に寄り添った、すっごく現実的な始まり方。一緒に居ればいるほど、相手の嫌なところも見えてきちゃうよね。

 

  • そして少女は夢の中で運命の人と出会えることを願い、眠りにつきます。

♪Daring let me in my dream 静かな夜はと 息を殺して Mamy do you hear 夢のプロローグはねぇ 探すのよ

プリンセスベッドに横になってハミングしながら眠りにつく生田さんがファンタジーでめちゃくちゃ可愛い。そしてrikoさんの重力の存在しない軽やかな踊りが天才すぎる、妖精かな??

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♫Lady do you hear 夢のエピローグはねぇ 彷徨う

ここで海宝さんが登場。彼の歌声を聴いた瞬間の生田さんのハッとしたような一瞬の笑顔がとにかく可愛い。

♪ほら彼の影

ここで生田さんがrikoさんと目を合わせてフフっと笑い合うの、超可愛い。(あれ、可愛いしか言ってない?)

 

  • 夢の中で、彼(海宝直人さん)と出会った少女ですが、初めはなかなかお互いの気持ちに歩み寄れません。

“私の夢よ 私が先に聞く権利がある!”

“日記よ、それ!勝手に読まれちゃ困るわ!”

“あぁ!!近付かないで!近付かずに、返して?”

この作品の脚本・演出家の根本宗子さんが配信前のインタビューで 「本来なら(脚本が)決まってからキャストを決めるけど、決まってないのにお二人の名前を書いた。」 「脚本は当て書き、お二人を想定して書いた」 と仰っていて、

『素直で天真爛漫、ちょっとわがままなお嬢様』が生田さんに当て書きされた役なの分かりすぎて辛い。「困るわ!」とか「どういうこと?」とか、語尾の発音が可愛いんですよ。

 

  • 彼と話していくうちに自分と同じ思考を持っていると感じた少女は、日記を読んでもらうことで彼に自分の考えていることを知ってもらおうとします。

“何か話をして、分かり合った気になるのが怖い”

“知られるのが、嫌なの!?”

ここの『知られるのが、嫌なの?』の言い方、いたずらっ子のような笑顔が好きすぎる。

 

  • しかし他人の日記を読み、気持ちを知ることで自分のことも知って欲しくなる。そうしていくうちに期待が膨らんでいくことが怖いという彼。

“私はね、日記に書いているの。全部、頭の中から出すみたいに。”

この生田さんの台詞から始まる「Around The World」、これが本当に素敵な楽曲なので全人類に聴いていただきたい!!!(な、なんと、YouTubeで聴けます.......!!)

 

「Around The World」作詞・作曲 清竜人

♪瞼を落として Midnight music

耳を澄ますの 夜に怯えるなんて 嫌なのよ

”・・・そう、この調子。”

www.youtube.com

何度でも言いたい。とにかく一度でいいので聴いて欲しい。

ポップでキャッチーな曲調、ロマンティックな歌詞、どこまでも広がっていく海宝さんの歌声と透き通るような生田さんの歌声。2人の声の相性の良さ。

そして、生田さんのハモリを綺麗に難なく歌いこなす海宝さんが流石すぎる。

 

♪私の手は夢の羅針盤 小指があなたの方を指さすの

アァ、こんなロマンティックな歌詞あります・・・?

羅針盤は方位・進路を測る器械。小指は恋人を現しているのかなぁ???)

 

♫hey girl  ♪hey boy どこにいるの?

♫ここにいるのに 海の向こうの様さ

♪信じて ♫空の彼方まで飛べること

♪感じて ♫他に何もない 僕らだけ

♫Always good time ♪まるで嘘みたいに

♪Here we go  ♬︎深く息を吸ってそのまま

ここ(Here we go)の海宝さんのバーーン!と響く歌声が!!!好きだ!!!!!!!聴いてるだけでめちゃくちゃ気持ち良い!!すごい、すごすぎる。海宝さんの歌声は海の向こうまで届く。

 

♬︎Around The Woulrd   ♪星空消えないでね 

♫そう ♬︎Take me  夢のプラネタリウム 

♪憂鬱さえ ♫後悔さえ ♬︎美しく瞬く 

♬︎この時だけが心から歌いだせる Please me Please Darling please  世界を愛せるか

.......素敵すぎる。

この曲のイントロでrikoさんが踊り出すのだけれど、それまで一度もrikoさんを見ることが無かった(rikoさんは生田さんだけに見えていた??)海宝さんがこの瞬間確かにrikoさんを笑顔で見つめるんですよ。それに続くように、生田さんも。

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(サンプルの画像をすみません.......)

これがどういう意味を持つのか、rikoちゃんの存在については正解はないのかもしれないけれど、私には2人の気持ちが通じあったことを体現しているように見えました。

生田さん海宝さん2人の表情を確かめるように見つめながら笑顔で踊るrikoさんの表情を観ることができたのも配信ならではでした!

 

  • 互いに考えていることが同じだったということが分かった二人。伝えたいことがありすぎてもっと慎重に気持ちを伝えなければいけない気がする、沢山出てくる言葉の選択が難しい、と言う少女。

“どれを言っても大丈夫だよ。幾つ浮かんでるかは分からないけれど、どの言葉を選んでも僕に伝わる気持ちは同じだ。それだけは分かる。

観終わったあと、この作品で一番心に残っていたのは海宝さんのこの台詞でした。一度心が通じ合えば、言葉なんていらない。

 

  • 近づきたいけど、今触れてしまったら目覚めた時に貴方がいない世界に耐えられないという少女に、またココ(夢の中)で会えばいいという彼。

“夢に入る時、いつも祈っていた。心が穏やかになる人と夢の中で巡り会えるように。現実にはもう期待していないけれど、どこかに自分を分かってくれる人がいるはずだって。”

 

  • 日記を読み、お互いに考えていることが同じだったと気持ちを分かり合った2人。

“現実には希望がない。でもそれを言葉にするのが怖かった。言葉にしたら取り返しがつかなくなりそうで。でももう怖くない。私にはもう貴方が誰だか分かる。”     

“僕もだ。”

“きっといつか出会う人、現実を楽しいものへと変えてくれる運命の人。”

“本当は初めて目が合った時から分かってた。”

“ずっと会いたかった人”    

名前も知らないけれど”

“きっと、いつか夢の外で会っても必ず見つけられるはず。”

 

““その日まで、どうか.......。””

ここの2人の掛け合いとピアノの音が儚くて美しくてアァ。生田さんと海宝さん、恋人役を演じていたレミゼでは台詞のやり取りがほとんど無く 「喋るのが新鮮だね」 と話していたそうなのですが、歌声はもちろん台詞も本当に息ぴったりで.......。

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孤独を見つけたら 何か失ってた ‬君をまだ知らない

僕は音符の無い ただの五線譜のように ふらふら風に乗って‬

‪♪Wake me up どうしても ねぇ 何度も ‬
‪あなたの音 声 歌が響くの 
ここでずっと続かぬメモリー

♫一人の部屋でさえも ♪涙浮かべずに

♬︎いつもきっと待っているの‬ さぁ離れていても 言葉無くても  伝えたい Because I miss you ‬

♫心は  ♪離れないから  ♫どこでも

♬︎この出会いで‬ 眠れぬ夜も 目覚める夢も

貴方と2人 いつか 巡り会えたなら

時を止めて愛を込めて 永遠に歌っていて‬

夢で笑っていて

海宝さんの「♫心は」の力強い歌声がめちゃくちゃ好きです。この曲もすっっっっっっっごい綺麗な曲でした。

 

  • 暗転。夢から覚めた少女の右目には一筋の涙。

耳を塞ぎ、蹲っているrikoちゃんにそっと囁きます。

 “どうか、世界を愛せますように.......。”

 

 

◎生田さんの涙

生田絵梨花さん、素晴らしい女優さんです。

 

◎踊り子・rikoさん

物語は暗闇の中、両親の言い合いから耳を塞ぐようにして蹲っているrikoさんの登場で始まりました。そして、“世界を愛せますように” という生田さんの言葉を聞きrikoさんが耳を塞いでいた手を取り、顔を上げたところで物語が終わります。rikoさんが舞台を去るタイミングも気になりました。

 

◎カーテンコールの 「Around The World」

カテコでも披露してくれたAround The World。劇中とは少しだけ雰囲気が違って、ノリノリで歌う2人がとにかく可愛い。「♪小指が貴方の方を指さすの」 という歌詞の通り、小指で海宝さんの方を指差す生田さん可愛い。それに応えるように小指で生田さんを差しながら 「♪Hey Girl」 と返す海宝さんマジで可愛い。

 

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またひとつ、生田さんが居たからキラキラした素敵な世界を優しい気持ちを知ることが出来ました。

こんなに一つの作品を何度も何度も観返したことは初めてかもしれない。(アーカイブ・アンコール配信本当にありがとうございました) 曲なんて聴きすぎて完璧に歌える (音源化して欲しい) し、台詞も暗記してしまいそう。

たった数ヶ月で完成させた舞台なんて信じられないくらい、セットも衣装もお話も台詞も楽曲も歌声もピアノの音も踊りも目に映るもの耳に届くもの全てが完璧でした。

 

観終わった直後の感想。本当に生田さんが私の頑張る理由、生きる理由です。これからの人生、一回でも多く舞台上で輝いている生田さんを見ることが出来たら嬉しいな。。

 

最後に、Blu-ray発売めちゃくちゃ嬉しいーーー!!!!オーディオコメンタリー最高~~~!!!!ありがとうございます!!!!!!

 

それではまた夢の世界で!